クリーニング stanwell De Luxe 08 アーミープッシュ

今回はstanwell De Luxe 08 アーミープッシュタイプのレストアです。
ロゴがほとんど読めない状態でしたが、クリーニングすると読めるようになりました。
シャンクの下側に刻印されています。読みにくいですがこちらで見比べてデラックスと判断しました。
08の番号はシャンク右サイドにあります。Sに王冠のロゴはマウント部にうっすら残っていたのですが読めません。このマウントはステムと同じエボナイトのようで、変色していたので磨きました。ロゴ部はマスキングテープで隠しておいたのですがロゴを復元することはできませんでした。

このパイプはステムに大きな欠損があり、その修復が今回の目的です。
ステムの欠けは前歯が当たる部分の右側とその側のサイド部分です。今回は黒瞬着で盛ってみます。先にオキシクリーンに漬けて欠損部をキレイにしてから補修すべきでしたが、どうせ後で磨くのだからと後回しにしてしまったのですが、これが後の失敗の一因になります。ボウルの方は内外ともに汚れているのでまずは塩アルコールに漬けました。
盛った部分をヤスリとペーパーで慣らし、磨いた後オキシクリーンに漬けたのですが、サイドの盛った部分がポロッと取れてしまいました。歯の当たる部分の埋めもモールを入れたらはずれてしまいました。欠損部の表面を整えて外れにくいようにしてから埋めるべきでしたが、時間がかかるので今回はもう一度黒瞬着を盛ってとりあえず吸える状態にして終えることにしました。黒瞬着は磨くと着色部が抜けてしまって透明の箇所が出てムラになってしまうことがわかりました。紫外線硬化樹脂などを使ったほうがキレイに仕上がりそうです。機会があれば挑戦します。
ボウルの方は底に硬いカーボンが残ってしまい削りきれませんでした。更に内部に一部焦げたところがあるようで、削っていくと痛めてしまいそうでした。匂いなどはほとんどないのでこれで諦めました。
表面は汚れを落としてペーパーで磨き、着色はせずにワックスだけかけて仕上げました。
ボウルトップは焦げがあったので少し慣らしましたが、まだ焦げが残ってます。
木目が美しいです。デラックスというだけのことはあります。
ステム補修には課題が残りましたが、なんとか吸える状態ではあるので満足です。


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