クリーニング stanwell flame grain 38

今回はクリーニングというよりは修理です。素人なりにですが。
パイプは中古で入手したSTANWELLのFlame Grain SELECTED BRIAR 38 REGO NO.969-48 です。このREGO NO.969-48と言うのが何なのか分からなかったので検索してみましたが、会社登録番号 というものらしいです。それで、この番号で検索してみましたらロゴのページが見つかりました。「The "Regd. No." stamping discontinued in late 1960s to very early 1970s」と書いてあるのでひょっとしたら歴史のあるパイプなのかもしれません。Flame Grainは現行商品にもあるようです。しかし、このパイプには問題がありました。
シャンクの端が欠けてしまっています。購入時からこういう状態でした。キツいステムだとボウルが温かいうちや湿度が高い時、あるいはステムに無理に力をかけた時にやってしまう欠けですね。ボクもカナディアンシェイプの他のパイプでやったことがあります。補修前でもステムは入って抜けない状態ですが、心もとないですし見た目も良くありません。欠片も残っていないので欠損部を埋めなければなりません。今回はこの補修に挑戦です。

ダボの太さに合わせてひっつき虫を入れて、後から掻き出しやすいようにモールを一本仕込んでおきました。2本ぐらい入れておいても良かったかもしれません。タイトボンドⅢとブライヤーの削りかすをこねて大まかに盛りました。タイトボンドⅢは乾燥時間が割と早いのでちょっと焦ってしまいました。もう少し慎重にやっても良かったかもしれません。10分以内に接着してくださいとタイトボンドのボトルに書いてあります。
乾燥前と乾燥後です。ヒケがありますが、これならなんとかなるかなと言うところ。
固まったら小さい金ヤスリで形を整え、#400~#2000までペーパーを掛けて仕上げました。
元通りとはいきませんが、ステムもしっかりハマりますし見た目もそれほど悪くありません。なんとか納得できるかたちになりました。
ステムは若干変色していましたのでオキシクリーンに、ボウル内はそれほどカーボンもなく匂いもありませんが、塩アルコールに漬けました。
ボウル表面はほとんど汚れがなく、トップのヤニ汚れをアルコールとメラミンスポンジで落としました。カルナバワックスをかけて仕上げました。
ミリ単位でズレがありますね。
ボンドと削りかすがしっかり混ざっていなかったせいか、ムラがありますね。
木目が大変美しいです。眺めているだけで楽しくなってきてしまいます。
今回の補修はボクにとってチャレンジングなものでした。概ね期待通りに仕上がったので満足しています。
プロにお願いするとどういう補修をしてもらえるのでしょう。木目を合わせたブライヤを切り出して接合するのでしょうか。そういう補修も機会があればチャレンジしてみたいです。


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